2007-08-28 [Tue]
更に続き。
終わりが見えなくて本当、文字書きさんを尊敬します。なんかもう、息切れ気味。
終わりが見えなくて本当、文字書きさんを尊敬します。なんかもう、息切れ気味。
波乱の週末が明けて、徐々に元気そうなそぶりを見せてきたキョーヤに留守をたのんでオレは成歩堂なんでも事務所に自転車を走らせた。
いつもは早朝に発声練習をするんだけど、子猫が訪れてからちょっと休止している。
聞きかじりだが、猫ってのは人間より耳がいいらしく、時たま騒音にも例えられるオレの大声で体調が崩れたら可哀想だと思ったからだ。
といってもあと数日元気そうだったらまた再開するつもりだけど。発声ってのは数日サボるだけで声が出なくなるもんなんだよ。オレに大声取り上げたら少ない取り柄が更に減ってしまう。誰に何を言われてもこれは譲らないからな!
無意味に一人でヒートアップしているうちに職場についた。
そういえば成歩堂さんやみぬきちゃんは猫好きだろうか?ゴタゴタのせいで深く考えず拾ってしまったが、オレ自身はさほど猫好きというわけでもなく、執着もない。でも手がかからないという点で犬よりかは上手く同棲生活が送れそうだなという感想を持つ程度だ。二人はどうなんだろう?
「へぇ、オドロキさん猫飼い始めたんですか!」
「うん、なりゆきでね」
事務所でばったり会ったみぬきちゃんに早速週末のドタバタ話を聞かせると、みぬきちゃんは食いついてきた。どうやら猫は好きらしい。
「あーいいなぁオドロキさん、猫飼える環境で」
「ウチもバレたら怒られるんだけどね…って、みぬきちゃんのところじゃ無理なんだ?」
「はい。実はパパが重度の猫アレルギーで、猫の毛がついてるだけでくしゃみが止まらなくなるんですよ」
「うわーそれは可哀想だな…って毛だけでそんなになっちゃうの!?」
ヤバイ、普通にキョーヤに触ってここ来ちゃったよ(汗)手洗いしてから猫の毛取りに粘着ローラー(カーペットとかの埃を取るためのコロコロっていえばわかるかな?)買わなきゃな…。
「大丈夫です!丁度今日パパがこっちに来るの夕方になるって言ってましたから!」
「ありがとうみぬきちゃん。…でもそれじゃウチの仔つれてこれないな」
用事で家を空ける時とか頼もうと思ってたんだけどなぁ…頼みの綱があっさり切れてがっかりしていると、
「ここにつれて来るのは難しいかもしれませんけど、オドロキさん家にこっそりお邪魔するのは大丈夫だと思いますよ。私が頻繁に猫ちゃんに触らなければそこまで毛もつかないでしょうし、あとはオドロキさんが小まめに部屋の掃除をしてくれれば!」
「そうだね…がんばって散らかさないようにするよ。」
あとは…お隣さんに猫の存在を知られないように努力しないとな。本当キョーヤが大人しい仔で良かった。
その日はそれ以外に特に何事もなく、依頼人も訪れずいつもの閑散とした事務所を片付けたり猫の毛がついてないかチェックしたりとぼんやり過ごしてしまった。こんな状況だから火の車なんだよ…。
5時くらいに成歩堂さんがやってきたときは心臓が縮みそうになったけど、妙なくしゃみが出ることもなくどうやらごまかすことはできた様だ。
ちょっとした確認も込めて話を振ってみる。
「みぬきちゃんから聞いたんですけど、成歩堂さんって猫駄目なんですね」
「あぁ…君は猫好きなのかい?」
「あ、いえ。そういうわけじゃないんですけど…猫触ったって話をしたら「手を洗ってください!」って言われちゃって」
「ふふ…みぬきも心配性だなぁ。ちょっと昔猫に圧し掛かられたことがあってちょっと気絶しただけなのに」
「…(全然ちょっとじゃないだろソレ)」
みぬきちゃんの心配もわかる気がする。しかし、猫っぽい行動をしてる割に猫が弱点とは意外だ。
「猫自体が嫌いってわけじゃないんだけどね…擦り寄ってこない野良タイプは眺めてて楽しいと思うよ」
「へぇ、そうなんですか」
「僕に圧し掛かってきた猫も気難しそうで絶対懐いてこないタイプだと思ってたんだけどね」
もしかして僕が猫アレルギーってこと見抜いて襲い掛かってきたのかも。と成歩堂は朗らかに笑っていた。笑ってる場合じゃないだろう、それは…。
「お陰で今はそいつを見かけるたびに追いかけっこ状態さ」
それはなんだか名物になりそうだと思いながらも、こんな野良猫との関係もあるんだなとオレは苦笑していた。
数日後の事件を思えば、笑って済ませるような事態じゃなかったんだけども。
**
題名にもなってる子猫キョーヤはちっとも出てこないという罠。
次回、ようやく夢で見た部分に突入。前振りながー。
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いつもは早朝に発声練習をするんだけど、子猫が訪れてからちょっと休止している。
聞きかじりだが、猫ってのは人間より耳がいいらしく、時たま騒音にも例えられるオレの大声で体調が崩れたら可哀想だと思ったからだ。
といってもあと数日元気そうだったらまた再開するつもりだけど。発声ってのは数日サボるだけで声が出なくなるもんなんだよ。オレに大声取り上げたら少ない取り柄が更に減ってしまう。誰に何を言われてもこれは譲らないからな!
無意味に一人でヒートアップしているうちに職場についた。
そういえば成歩堂さんやみぬきちゃんは猫好きだろうか?ゴタゴタのせいで深く考えず拾ってしまったが、オレ自身はさほど猫好きというわけでもなく、執着もない。でも手がかからないという点で犬よりかは上手く同棲生活が送れそうだなという感想を持つ程度だ。二人はどうなんだろう?
「へぇ、オドロキさん猫飼い始めたんですか!」
「うん、なりゆきでね」
事務所でばったり会ったみぬきちゃんに早速週末のドタバタ話を聞かせると、みぬきちゃんは食いついてきた。どうやら猫は好きらしい。
「あーいいなぁオドロキさん、猫飼える環境で」
「ウチもバレたら怒られるんだけどね…って、みぬきちゃんのところじゃ無理なんだ?」
「はい。実はパパが重度の猫アレルギーで、猫の毛がついてるだけでくしゃみが止まらなくなるんですよ」
「うわーそれは可哀想だな…って毛だけでそんなになっちゃうの!?」
ヤバイ、普通にキョーヤに触ってここ来ちゃったよ(汗)手洗いしてから猫の毛取りに粘着ローラー(カーペットとかの埃を取るためのコロコロっていえばわかるかな?)買わなきゃな…。
「大丈夫です!丁度今日パパがこっちに来るの夕方になるって言ってましたから!」
「ありがとうみぬきちゃん。…でもそれじゃウチの仔つれてこれないな」
用事で家を空ける時とか頼もうと思ってたんだけどなぁ…頼みの綱があっさり切れてがっかりしていると、
「ここにつれて来るのは難しいかもしれませんけど、オドロキさん家にこっそりお邪魔するのは大丈夫だと思いますよ。私が頻繁に猫ちゃんに触らなければそこまで毛もつかないでしょうし、あとはオドロキさんが小まめに部屋の掃除をしてくれれば!」
「そうだね…がんばって散らかさないようにするよ。」
あとは…お隣さんに猫の存在を知られないように努力しないとな。本当キョーヤが大人しい仔で良かった。
その日はそれ以外に特に何事もなく、依頼人も訪れずいつもの閑散とした事務所を片付けたり猫の毛がついてないかチェックしたりとぼんやり過ごしてしまった。こんな状況だから火の車なんだよ…。
5時くらいに成歩堂さんがやってきたときは心臓が縮みそうになったけど、妙なくしゃみが出ることもなくどうやらごまかすことはできた様だ。
ちょっとした確認も込めて話を振ってみる。
「みぬきちゃんから聞いたんですけど、成歩堂さんって猫駄目なんですね」
「あぁ…君は猫好きなのかい?」
「あ、いえ。そういうわけじゃないんですけど…猫触ったって話をしたら「手を洗ってください!」って言われちゃって」
「ふふ…みぬきも心配性だなぁ。ちょっと昔猫に圧し掛かられたことがあってちょっと気絶しただけなのに」
「…(全然ちょっとじゃないだろソレ)」
みぬきちゃんの心配もわかる気がする。しかし、猫っぽい行動をしてる割に猫が弱点とは意外だ。
「猫自体が嫌いってわけじゃないんだけどね…擦り寄ってこない野良タイプは眺めてて楽しいと思うよ」
「へぇ、そうなんですか」
「僕に圧し掛かってきた猫も気難しそうで絶対懐いてこないタイプだと思ってたんだけどね」
もしかして僕が猫アレルギーってこと見抜いて襲い掛かってきたのかも。と成歩堂は朗らかに笑っていた。笑ってる場合じゃないだろう、それは…。
「お陰で今はそいつを見かけるたびに追いかけっこ状態さ」
それはなんだか名物になりそうだと思いながらも、こんな野良猫との関係もあるんだなとオレは苦笑していた。
数日後の事件を思えば、笑って済ませるような事態じゃなかったんだけども。
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題名にもなってる子猫キョーヤはちっとも出てこないという罠。
次回、ようやく夢で見た部分に突入。前振りながー。
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