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O おー
ヲタクが喋ってます。 絵も描きます。 逆裁とアジカンが好物。
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2008-01-15 [Tue]
わーにんぐ

・木花の妄想です。
・某サイト様のパロを見て火がつきました。のでパクリだ、不愉快だとお感じでしたらすぐに閉じてください。(共通点は成歩堂が陰陽師という点くらいだと思います)拍手で仰って下さったらすぐにでも下げます。
・4のキャラが出てきます。成歩堂はニット風です。
・ネタなので木花が書きたい場面だけ書いたり、説明不足で判り辛い場面がでてくる場合があります。ツッコミがありましたら訂正しますので、ご容赦ください。
・なるほど→晴明、みっちゃん→博雅のイメージで。法介は成歩堂の式神です。
・特にCPは意識していませんが、書いている人間が女性向け好きなのでほんのり女性向けになってる可能性があります。

 それでも付き合ってやるよ!という方は↓へどうぞ。

「ところで成歩堂。」
「ん?」
「その後ろに控えている水干の少年は誰だ?」
「さあね。」
「こら、そう投げ遣りに返すな。お前も*式を持つようになったのか?」
「お、よく知っているね御剣。流石頭中将さまは物知りでいらっしゃる。」
「そうふざけるな。…矢張り式か。お前が人を雇う余裕があるとも思えんからもしやと鎌かけただけだ。しかし、何故今頃式なんぞ持とうと思ったのだ?今まで面倒だと云いながらすべての雑務を己でやっていたではないか。」
「別にいいじゃないか、どうでも。…っていつもなら云うだろうけど、今日は気分がいいから教えてあげるよ、頭中将どの。」
「それはご拝聴承ろうか、陰陽師どの。さっさと話せ。」
「そうせっつくな。えーっと、ちょっと前にうちに珍客が来たんだ。中々小癪な狐だったよ。」
「ほう、お前が云うならかなり小癪だったんだろうなその狐は。」
「うん。これ見よがしに僕に自分の法力の凄さを見せつけようとするんだ。僕は都(ここ)の名声なんてどうでもいいのにね。僕自身のことはどうでもいいけど、綾里の子のことまで丁寧な口調で見下したこと云ってたから報復してやった。」
「それが?」
「うん、あいつの連れてた式を奪ってやった。依り代ごと。一旦家を出て、すぐさま気付いたんだろうね。僕のところに戻って「私の式神を知りませんか?」って云ったから、後ろにいる法介に「知ってる?」「いえ、存じません」って。」
そこまで云うと、御剣は腹を抱えて笑い出した。こいつがこんなに笑うの久々に見たな。僕の後ろに控えている法介も驚いた気配がする。あいつ普段話してる時も大体眉間にヒビが入ったままだから、いきなり相好を崩して吃驚したんだろう。僕としてもあの生意気な宮廷陰陽師に一泡吹かせてやった後、ニヤニヤ笑いが止まらなかったけど。
「ああ、笑った。そうか、狐とやらはあの牙琉のアレか。鼻っ柱を折られて今頃君に呪でも掛けているんじゃないか?」
「ふん、あれしきの法術でどうにかなるもんか。都の鬼門にあるこの屋敷にちゃちな呪を掛けても何の意味もない。それくらいアレも判っているさ。残念ながら僕自身は失脚するほど高い地位にも居ないし、嫌われ者は慣れている。」
「そう云うな。そんなお前でも慕う者は居るのだから。」
「お前とか?」
「そうだな。友人として慕っているよ。」
「…わぁ~、頭中将さまったら大胆~。」
「恥ずかしがるな。大好きだぞ。」
「…もう勘弁して。顔の熱で死ぬ。」
顔の皮が厚くなりやがって、御剣のやつ。法介が扇でパタパタと扇いでくれた。自分の式に云うのも何だが、気が利く子だ。
「お前が振ってくるから、期待に応えてやっただけだ。」
大真面目に返されても困る。ここら辺本気で言ってるから参るなぁ。振り方失敗した。
そんなこんなで「笛が聴きたい」と頼めば御剣が吹き、寝転がる僕の横で粛々と笛を聴き入る法介の気配を感じながら、僕は瞼を下ろした。
酒盛りの夜は更け行く。

*
式神(式)→ヒト以外の依り代(肉体、物質)を持つ魂を、術によって具現化したもの。陰陽師が使役する。ということにしといてください。

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